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2018/12/31

行く年来る年☆彡

いよいよ平成最後の年も終わろうとしています。窓の外に耳を澄ますと厳かな除夜の鐘の音が響いてきました。皆さまにとってはどんな一年でしたか?2018年...正直なところ、私にとっては現状維持の一年だったような気がします。もっと華やかなご報告が出来たらよかったんですけど申し訳ありません。日々のお教室、スケッチツアー、そして個展、頂いているお仕事はとても順調です。これはひとえに支えてくださる多くの方々によるもので、本当に心からの感謝の気持ちしかありません。だからこそ私自身がそれに見合うべく もっと成長していかなくてはいけないと、まだまだその努力が全然足りてないと痛切に感じた一年でもありました。

今から20年前、私はフィレンツェに住み、ただひたすらに絵を学ぶことを許された喜びで胸踊る日々を過ごしておりました。いつも一日の終わりにアパートメントに帰る道すがらアルノ川にかかる大きな橋を渡るのですが、その石橋の縁に座り、川沿いの街灯に照らされた美しい古都の町並みを眺める時間が本当に幸せで、どうかこの生活が永遠に続いてほしいと願っていたものです。もちろん、そんなことは叶わない望みだとわかってはいたのですが...。でもだからこそ、その限られた日常が宝物のように愛おしいものでした。今でもその光景は色褪せることなく、思い起こす度に懐かしさと切なさとで胸が苦しくなります。まだ若く胸の中で炎が燃えていた画学生時代を遠い過去だからといってしまうのは簡単です。でも日々の忙しさや年齢を言い訳にせずに、これからも胸にある炎を灯し続けて行こうと思います。大丈夫。何処にいようとも何をしようとも、この胸の中の炎が灯っている限り絵描きの道は光を失わずに歩いていけるはずと信じています。頑張ります。新しい年が皆さまにとっても実り多き一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。どうか良いお年をお迎えください。来年もまた宜しくお願い致します。