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2018/06/10

木の俣渓流☆彡

今日は梅雨らしく、窓の外はひんやりと音もなくシトシトと雨が降っています。こんな静かな日曜日も悪くないのですが、台風が近づいているようでそちらはちょっと心配です。特に明日は新宿での月1講座もあるのでダイヤの乱れなど起きないといいのですが...。足下が悪い中 重たい画材バックを抱えてのお出掛けは大変だと思います。参加予定の皆様どうぞお気をつけてお越し下さいね。

 

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さて、関東梅雨入り直前の6月初頭に那須にある木の俣渓流へ日帰りスケッチツァーに行って参りました。お天気に恵まれ爽やかな環境の中素晴らしい一日を過ごす事が出来ました。

新緑の木々も流れる水もキラキラとそれはそれは美しく、澄んだ川面の写る緑がまるで翡翠のように煌めいていました。

普段よく耳にする台詞で、“もっと練習してからスケッチに参加します” “自分は初心者だからスケッチは無理です”という言葉。これは本当に悲しい。現地で練習せずに どうやって経験をつむというのでしょうか?気持ちはとてもわかります。だって、やっぱり下手だと恥ずかしいしね。もちろん、写真からでも学べる事は沢山あります。でもね、現地で描くからこそ生まれる空気があるんです。カメラからは絶対見つけられない とっておきのご褒美のような色があるんです。それを見つけるのがスケッチの醍醐味だと思うんです。だから、時々は小さなプライドを自宅に置いて足取り軽く出掛けてみましょう!今までにないとっておきの一枚に出会えるかもしれませんよ!

上の絵は今回参加されたSさんの作品です。ご本人の許可を頂いたので掲載させて頂きました。画面下の小さめのスケッチブックの作品は現地で描いたもの、画面上の大きい方の作品は写真から描き直したものです。私が伝えたいことは一目瞭然おわかり頂けるのではないでしょうか?この二つの作品は同じ方が描いたとは思えないほど違いがありませんか?確かに写真から描き直した作品はまだまだ制作途中のものなので、これからもっと素敵になっていくと思います。でも、それを差し引いても、現地で描いた一枚のまぶしさは格別です。溢れる透明感、きらめく光、軽やかなタッチ...細かい説明が省かれているからこそのライブ感が伝わります。感動が伝わる絵は見る人の心に響きます。私もそんな作品を描いていきたいです。